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2025.12.01

エクセル初心者ガイド:基本から簡単な関数まで

はじめに:エクセルって何だろう?

「エクセル」という言葉を聞いたことはありますか? パソコンに入っているけれど、何だか難しそうで触ったことがない…という方も多いかもしれません。

エクセルは、一言でいうと「計算が得意な、とても賢い方眼紙」です。マス目(これをセルと呼びます)に文字や数字を書き込んで、家計簿や住所録、簡単なスケジュール表など、いろいろなものを作ることができます。

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このガイドでは、パソコン操作にまだ慣れていない方や、エクセルを初めて使う方でも安心して学べるように、
専門用語をできるだけ使わず、親しみやすい言葉で解説します。一緒にエクセルの世界の扉を開けてみましょう!

エクセルの画面を見てみよう!

エクセルを開くと、たくさんのマス目とボタンがあって少し戸惑うかもしれません。
でも、全部を一度に覚える必要はありません。まずは、最低限これだけ知っておけば大丈夫!というポイントだけ見ていきましょう。

セル・行・列:データの住所

エクセルの画面は、たくさんのマス目でできています。この一つひとつのマス目を「セル」と呼びます。
文字や数字は、すべてこのセルに入力します。

それぞれのセルには「住所」があります。横方向の「行(1, 2, 3...)」と、縦方向の「列(A, B, C...)」の組み合わせで場所が決まります。
例えば、「A列の1行目」にあるセルは「A1」セルと呼ばれます。この「住所」が、後で紹介する計算(関数)でとても重要になります。

シート:作業するためのページ

エクセルのファイルは、まるでノートのようなものです。そして、そのノートの1ページにあたるのが「シート」です。
画面の左下に「Sheet1」というタブがあるのが見えますか? このタブをクリックして、ページを切り替えたり、新しいページ(シート)を追加したりできます。
「月ごとの家計簿」や「部署ごとの売上」など、情報を分けて管理したいときにとても便利です。

まずはここから!エクセルの基本操作

画面の雰囲気がつかめたら、さっそくエクセルを触ってみましょう。習うより慣れろ、です!

文字や数字を入れてみよう

操作はとても簡単です。

  1. 好きなセルをマウスでクリックして選びます。
  2. キーボードで文字や数字を入力します。
  3. 最後に「Enter」キーを押せば入力完了です!

まずは、簡単な表を作ってみましょう。
例えば、A1セルに「品物」、B1セルに「金額」と入力し、その下に好きな品物と値段を入れてみてください。

見た目を整えてみよう

入力しただけのデータは、少し味気ないかもしれません。
エクセルでは、文字の色を変えたり、太字にしたり、セルの背景に色をつけたりして、表をぐっと見やすくすることができます。

色をつけたいセルを選んで、画面の上部にある「ホーム」タブの中を探してみてください。
「B」(太字)や、ペンのマーク(文字の色)、バケツのマーク(セルの塗りつぶし)など、直感的にわかるアイコンがたくさん並んでいます。
いろいろ試して、自分だけのカラフルな表を作ってみましょう!

これだけは覚えたい!超便利な関数3選

エクセルの最大の魅力は、何と言っても「自動計算」です。
この自動計算をしてくれる魔法の呪文が
「関数(かんすう)」です。
ここでは、数ある関数の中でも特に使用頻度が高く、絶対に覚えておきたい3つの基本関数をご紹介します。

関数の基本ルール:
関数を使うときは、必ず半角の「=」(イコール)から入力を始めます。
例えば、「=SUM(B2:B5)」のように書きます。これは「B2セルからB5セルまでを合計してください」という命令になります。

SUM関数:あっという間に合計!

SUMは、指定した範囲の数字をすべて合計してくれる関数です。電卓で一つひとつ足していく手間が省けるので、家計簿や売上集計などで大活躍します。

・書き方: =SUM(合計したい範囲)
・例: =SUM(B2:B5) 
→ B2、B3、B4、B5の4つのセルの数字を合計します。

上の図は、簡単な支出の内訳を示した円グラフです。例えば、これらの支出額がB2セルからB5セルに入力されている場合、合計金額は=SUM(B2:B5)と入力するだけで一瞬で計算できます。

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AVERAGE関数:面倒な平均計算もおまかせ!

AVERAGEは、指定した範囲の数字の平均値を計算してくれる関数です。
テストの平均点や、月々の支出の平均などを知りたいときに便利です。

・書き方: =AVERAGE(平均を出したい範囲)
・例: =AVERAGE(C2:C7) → C2からC7までの6つのセルの数字の平均を計算します。

COUNT関数:データの個数を数える!

COUNTは、指定した範囲の中で、数字が入力されているセルの個数を数えてくれる関数です。
アンケートの回答者数や、テストを受けた人数などを数えるのに役立ちます。

・書き方: =COUNT(数えたい範囲)
・例: =COUNT(D2:D100) → D2からD100の範囲で、数字が入っているセルの数を数えます。(文字だけのセルは数えません)

まとめ:エクセルと仲良くなる第一歩

お疲れ様でした!今回は、エクセルの本当に基本的な部分だけを駆け足でご紹介しました。

今日覚えたこと:
・エクセルは「計算が得意な方眼紙」で、マス目を「セル」と呼ぶこと。
・文字の入力や、色をつけて見た目を整える簡単な方法。
・合計(SUM)、平均(AVERAGE)、個数(COUNT)を自動で計算してくれる便利な関数。

エクセルには、まだまだたくさんの便利な機能が隠されています。
しかし、最初からすべてをマスターしようとする必要はありません。
まずは今日学んだことを使って、簡単な家計簿や自分の好きなもののリストなどを作ってみてください。
実際に手を動かして「できた!」という体験を重ねることが、エクセルと仲良くなる一番の近道です。

このガイドが、あなたの「エクセル、始めてみようかな」という気持ちを後押しできたら、とても嬉しいです。